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文房具は置いて旅に出よう 〜 カシオペアに乗りたい!

先日、友人(後輩)から面白い話を聞かせてもらいました。自分にはまったく分からない「電車」の話です。

文房具のことを書いているこのブログ向けの内容ではありませんが、分かる方には面白い内容だと思い、文章にしてもらいました。


文具ファンが文房具を好きなのと同じように、私は「電車」が好きです。しかし、鉄子と呼ばれる鉄オタ女子にはほど遠く、単なる電車好きの域を出ませんが、珍しい列車とか普段は見たり乗ったりできない車両などに出会うと、どうにもワクワクしてしまいます。

こんな私が寝台特急列車「カシオペア」の切符獲得に挑戦したので、その時のよもやま話を紹介したいと思います。

とりたてて電車に関心のない方でも、北斗星カシオペアといった寝台特急の名前を耳にしたことがあるのではと思います。北斗星は、今年の8月に完全引退となり、残された寝台特急はごくわずかとなってしまいました。

JR北斗星北斗星には学生時代に一度乗った経験があるのですが、カシオペアは実際の列車を見たこともありません。そのカシオペアも、北海道新幹線の開業後は運行終了することが正式に発表されました。

北斗星の引退をニュースで見たときに思いのほか寂しさと後悔の念を感じたので、今度こそと一念発起してカシオペアに乗車しようと思い立ちました。

仕事があるので平日どまんなかというのは現実的に厳しく、必然的に金曜日の夕方に上野を出発する下り列車を狙うことになりますが、ただでさえ人気のあるカシオペア、それも金曜発の列車となると、旅行代理店でもネットでもツアーの受付はとっくに終了されていて申し込みはできず、キャンセル待ちすらできない状況でした。

JRみどりの窓口そうなると残る手段はただひとつ、自力で切符を取るしかありません。新幹線の指定席と同じく、寝台列車の切符も乗車日の 1 か月前から発売となるので、その日からJRのみどりの窓口などで切符を買うことができます。

ただし、人気のある列車は発売と同時に切符が売り切れてしまうことが多く(テレビなどで「発売後数分で完売」などというシーンを見たことありませんか)これも簡単には取れないのです。とは言っても、やってみなければ何も始まらないので、とにかく申し込んでみることにしました。

特急券申込受付書実際にやってみると、これがまた本当に大変でした。何が大変かというと、朝早く窓口に行って 1 時間も 2 時間も待つというのを、何度も繰り返さなければならないのです。先頭で申し込めても「申し訳ありません、お取りできませんでした」という結果が続き、日によっては、始発で行ったのに既に数人並んでいた、なんて時もありました。

まだ真っ暗な中を駅に向かい、うすら寒い中で何時間も待つというのは、なかなかに辛いものがあります。先頭で並べたときは「今度こそ取れるのではないか」と期待してしまうので、ダメだったと言われたときのガッカリ感といったら…大袈裟かもしれませんが、本当に心が折れそうになります。

それでも、ついにその努力(?)が報われるときがきました!

5 回目のチャレンジ、日程の関係で是非とも行きたいと狙っている日の受付だったので、仕事のあと前日からネットカフェに泊まり込み、一番列車が動き出す前、それこそ駅通路のシャッターが開くと同時に並びました。出遅れて後悔するくらいなら、できることはやっておきたかったのです。

恥を承知でシートを敷いて、通路に座り込んで本を読みながら 3 時間待ちました(2 番目の人が来たのは、私が並びはじめてから 1 時間ほど後でしたが、あまりの完全武装っぷりにギョッとされたのではと、いま思い出すと恥ずかしいです…)。

窓口が開き、祈るような気持ちで申し込みを済ませ、いつもと同じように会社の昼休みに結果の確認に向かいました。早足と緊張とで少し息を切らしながら、数人並んでいる行列の後ろにつき、順番を待ちます。

呼ばれた窓口は朝の受付と違う係の方でしたが、受付票を出して「取れましたでしょうか」と確認をお願いしたとき、それまでとはちょっと違う空気というか…気のせいかもしれないけれど、そういうものを感じたのです。

これまで(ダメだったとき)は、まず「申し訳ありません」の言葉を先に言われていたのですが、その日は係の方が何も言わずに事前受付用のトレイ(?)の方へ行き、戻ってきた時の手には、用紙にクリップで留められた切符がありました。お詫びの言葉ではなく「1 番、取れましたよ!」と言ってくれたのです。笑顔とともに。

連戦連敗が続いていた私は、一瞬頭が真っ白になり、文字どおり固まってしまいましたが、気を取り直して、あらためて切符を確認し「よかったです、ありがとうございます!」とお礼を言いました。

すると、金曜日発の下りで取れたからか、係の方も「よく取れましたね!」と言ってくださり、心なしか一緒に喜んでくれているようにすら思えたのは、嬉しさのあまりの気のせいかもしれません。でも、とにかく私の思いつきから始まった苦労の日々は、この瞬間にたしかに報われたのでした。

カシオペアのチケット夢にまで見た「上野 → 札幌」のA寝台券を手にすると、ネットカフェで仮眠しかしていない疲れも、連戦連敗で辛かった気持ちも吹っ飛び、半ば手を震わせながら会社に戻った私が、しばらく上の空でろくに仕事も手に付かなかったのは言うまでもありません…^^;

ちなみに、この時はさらにラッキーなことに、切符と同時に申し込んでいたダイニングカーの予約も取っていただけていました。最初で最後になるかもしれないカシオペアの切符が、このように最高の形で取れたことは本当に嬉しかったですし、心の底から幸せでした。

さて、生まれてはじめてのカシオペアの乗車体験は「文房具は置いて旅に出よう 〜 カシオペアに乗ってきました!」をご覧ください♪

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