最近読んだ日本能率協会開発部の「能率手帳の生かし方(ごま書房)」は、30 年前(1986 年)に売り出された手帳術に関する本で、能率手帳の利用者から寄せられた多数のアイデアが紹介されています。
ここ数年の手帳ブームのおかげで、書店に並ぶ手帳本は一気に増え、年末にもなれば雑誌で手帳特集が組まれて著名人などの手帳術が紹介されますし、工夫を凝らしたフォーマットの手帳も多数店頭に並びます。
ですので、この本を読んでいると「どこかで聞いたことがある」と感じることも多いですが、逆にこの頃には現在の手帳術が確立されていた、いろんな手帳術のベースになっているとも考えられます。
「能率手帳の生かし方」は、以下の 6 部構成になっており
- 仕事が2倍はかどる手帳術
- 時間を2倍生み出す手帳術
- もっと能率的に使いこなす手帳術
- ひと手間でぐんと使いやすくなる手帳術
- 自分だけの情報源をつくる手帳術
- 発想が2倍広がる手帳術
「デスクにいるときは、つねに手帳を机の上に広げておく」のような使い方に関することはもちろん、今では多くの方が普通にやっているポストイットの携帯法や「見返しページにセロテープを貼ると、取り外し可能なスクラップコーナーになる」のように手帳 Hack 的なものを含め、全 168 Tips が書かれています。
非常に古い本のため入手は難しいかもしれませんが、参考になる Tips が必ず見つかるはずなので、能率手帳だけでなく、綴じ手帳を使う方には一読をお勧めします。